丸紅株式会社の昆虫タンパク質の取り組み

 2023年3月に丸紅株式会社がフランスの昆虫養殖ベンチャーとの提携を発表しています。
日本でも、食品製造工程で出てくる野菜クズやなどを利用して、飼料としての昆虫タンパク製造をしていけると良いのですけども。

以下引用です

丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、フランスに本社を置く世界最大の昆虫由来タンパク製造・販売企業の SAS Ÿnsect(以下、「インセクト社」)と、インセクト社の日本市場進出に向けた協業(以下、「本取組」)について基本合意書を締結しました。

世界的な人口増加と経済発展により、2050年の世界の食料需要は2010年比1.7倍、タンパク質需要は2005年比約2倍となることが予測されており、食糧危機とタンパク質危機(プロテインクライシス)が社会課題となっています。なかでも、ブリやマダイ等の水産養殖業に欠かせない飼料原料であるカタクチイワシ等の魚粉は、長年にわたる捕獲や世界的な需要の増加により需給のひっ迫が懸念されています。日本は魚粉使用量世界第2位となっており、持続可能な水産養殖業の実現のため、今後も価格高騰が予想される海外産魚粉の代替原料開発といったソリューションの必要性が高まっています。

インセクト社は、かかる社会課題を解決するため2011年に設立され、フランス、オランダ、米国の 3つの生産拠点を運営しており、2023年中にフランスで新たに世界最大の昆虫由来タンパク生産拠点を開設予定です。EUで食用としての使用も許可されているミルワームを原料とし、既に畜産・水産養殖・ペット用、食用、肥料用に商品を製造・販売しています。

丸紅は、主食となる穀物、畜産・水産物等の良質なタンパク源の確保を通じて、食の安定供給に貢献すべく、水産飼料製造等の多角的な事業・トレーディングを行っており、中期経営戦略GC2024 においてはグリーンのトップランナーになることを目標に、「環境配慮型食料」に注力しています。

丸紅、およびインセクト社は、食用魚介類の消費量が世界的にも多い日本において、持続可能な水産養殖業、ひいてはフードサプライチェーンの構築に貢献すべく本取組を実施していきます。

世界最大の昆虫由来タンパク製造・販売企業インセクト社の日本市場進出に向けた協業について

https://www.marubeni.com/jp/news/2023/release/00028.html

長崎大学発の昆虫由来代替プロテインの開発・製造のベンチャーの紹介です

長崎大学発の昆虫タンパク質の製造をしているベンチャー企業様です。
長崎大学生協で売れ残ったお弁当を餌として与えて、ミルワームを養殖しています。
大学と共同研究をされており、生育過程はAI(人工知能)を取り入れた自動化の開発もされています。

株式会社Booon

https://booon.co.jp/

DNPと愛媛大学によるミルワームの養殖

2023年8月9日 19:00の日本経済新聞の切り抜きです。
日本でも大手企業が飼料用昆虫タンパクの養殖に取り組み始めました。
ミルワームの養殖に挑戦するようです。

以下記事の引用です。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC047B70U3A800C2000000/

大日本印刷(DNP)は愛媛大学と共同で養殖魚の飼料となる幼虫を自動で飼育する装置を開発する。2024年3月末までに最初の試験プラントを愛媛県内に造り、26年3月末にも幼虫を粉末状に加工して年間約100トン出荷する目標だ。主な養殖飼料である輸入品の魚粉の価格が高騰する中、国産で安定供給できる体制を築く。

DNPと愛媛大学によるミルワームの養殖