2年ほど前の記事になりますが、産経新聞様がアメリカミズアブについて取り上げておられました。
日本では大阪府立環境農林水産総合研究所さまが最前線で取り組まれているようです。
経験では産卵させるのが意外と難しく、安定した技術開発が望まれます。
まだまだ、勉強や研究をしないといけませんね。
https://www.sankei.com/article/20220922-WK3SM4LOVZOOXBPEAQQ7DPHMBA
飼料用タンパク質としての昆虫養殖の勉強をしています
2年ほど前の記事になりますが、産経新聞様がアメリカミズアブについて取り上げておられました。
日本では大阪府立環境農林水産総合研究所さまが最前線で取り組まれているようです。
経験では産卵させるのが意外と難しく、安定した技術開発が望まれます。
まだまだ、勉強や研究をしないといけませんね。
https://www.sankei.com/article/20220922-WK3SM4LOVZOOXBPEAQQ7DPHMBA
マンションのベランダで育てているアメリカミズアブですが、なかなか産卵しません。
ケージ内の成虫の密度が低いのか、温度や湿度が悪いのか、それとも他に要因があるのかわからないので、産卵条件について調べています。
こちらの文献では比較的小さなケージでも、一定数の成虫の密度があれば産卵をする様です。
ただ、同時に成虫を100匹用意するのもなかなか難しいところです。
アメリカミズアブの受精卵を得るためには、従来は2 m四方程度の大型網室に1,000頭あまりの羽化後間もない成虫を入れる必要があるとされてきたが、小型の網室(27 × 27 × 27 cm)に成虫100頭弱を入れることで受精卵を得ることができる
https://www.jircas.go.jp/ja/publication/research_results/2015_c02
面白い記事がありましたのでご紹介させていただきます。
以前海老の陸上養殖についての記事を書かせていただきました。
今回ご紹介する取り組みは団地の使われていない建物内で閉鎖循環型のシステムを使って、バナエイエビ、かわはぎ、ヒラメを養殖しています。
養殖海老に与える配合飼料の55%天然のタンパク質と資料にありましたので、恐らく魚粉がベースになっているとおもいます。
海がなくても魚類の養殖が可能ならば、食糧問題の解決の一部を担えると思いますが、やはりエサの問題が出てきます。
魚粉の材料のカタクチイワシは天然資源で、漁獲制限もかかっています。
そこで昆虫タンパクがお役になれるのではないかと考えています。
ブログの更新が少し空きました。
都内で養殖していたミズアブは、残念ながら寒さに負けて産卵することもなく終了しました。
暖かくなったら再開したいと思います。
そこで、再度養殖について勉強をしています。
タイトルにありますが、養殖で大切なこと4つをまとめておきます。
照度:朝と夜が活動的。その時間に産卵することが多い。日光の下に置くことが望ましい。 人口の高原を使うとき:4000ルクス。7000ケルビン
温度:27-32℃。低温だと産卵しない。36℃以上だと幼虫が死ぬことがある。
冬はストーブ、夏は扇風機で調整
湿度:70%。加湿器が必要。湿度が低いと産卵しない。
誘引:産卵場所に誘引するには、痛んだ果物がおすすめ。牛や鳥の糞もおすすめ
4 Important Things To Consider While Rearing Black Soldier Fly II Part 1 II
過去の投稿で飼育しているミズアブが産卵しない事をご報告しました。
隙間に産卵するので、木の板を積み重ねたり、ダンボールの隙間を利用することが多いようです。
海外のブログなどを見ると間隔が狭いと尾や産卵管が隙間にはいらず産卵しないようです。
最適な隙間に関してもは1.13mmの空間を開けるとよいとの報告もありました。
残念ながら部屋で飼育しているミズアブは産卵することなく全滅してしまいましたが、次回は板の隙間を1.13mmぐらいに調整して再度挑戦したいと思います。
アメリカミズアブは羽化後は水だけで生活し、交尾、産卵をして4-5日程度で寿命を全うします
産卵場所は「狭い隙間」で、採卵するために木の板に隙間をつくったものやダンボールの隙間を使っている動画が多く見られます。
都内の自室で飼育してるアメリカミズアブですが、成虫にはなるのですが、採卵が難しい事がおおいです。
そもそも産卵しないことも多いですし、予定していない隙間に産卵することがあり、採卵が出来ません。
採卵場所に誘引する方法としては水場の近くや、孵化後の幼虫のエサとなる有機物の近くにダンボールを置くと良いようですが、なかなか上手くいかないものです。
恐らく、交尾、産卵させるには温度などの他の条件もいくつかあるのだと思います。
生き物が相手ですので予定通り行かないことも多いですが、それはそれで興味深いものです。
前回のブログで紹介した都内のマンションで飼育しているアメリカミズアブ。
サナギを黒いケースに入れて保存していたのですが、カサカサと音がしました。
耳を澄ますと、空気穴から羽音がしたので、そっと蓋を開けたところ、成虫が見えました。
羽化していたようです。
暖房も入れていない部屋で羽化することは想定していませんでしたが、成長が遅くても冬眠はしていなかったようです。
とりあえず、飼育ケースを用意して産卵させたいと思っていますが、ここからが意外と思い通りになりません。
産卵場所で産卵してくれないことが多いのです。
今回は成虫の飼育ケースを少し小さくして、成虫の密度をあげ。産卵場所も減らしました。
これで上手く採卵出来ると良いのですが。
ちなみに、他のサナギも羽化しており、冬眠はしていなかったようです。
都内の部屋で飼育しているアメリカミズアブ。
前繭からサナギの個体は乾燥した暗部で飼育していますが、2週間が過ぎても成虫に羽化していません。
恐らく、部屋が寒いので冬眠段階に移行しているように思います。
やはり継続的に飼育するには28-35℃ぐらいの安定した空間が必要な用です。
東南アジアや中央アジアでの養殖が盛んな理由はその点にあるように思えます。
ですが都心部での養殖は残飯などのエサが豊富で、運搬コストが安いというメリットもあります。
ボイラー室などの暖かい部屋の隅でも生育が可能なので、都会での小規模養殖も可能だと考えています。
飼料用昆虫として注目されているのが、アメリカミズアブとミルワーム。
それぞれに特徴があると思いますが、何が違うのでしょうか。
アメリカミズアブはサナギから成虫にかけてエサを食べません。成虫は水分だけを接種して5日程度で死にます。
ミルワームはチャイロコメノゴミムシダマシの幼虫で、成虫もエサを食べます。
また幼虫と成虫の生育環境が似ており、同じケージで飼うことが可能ですが、共食いをするので幼虫やサナギなどは食べられてしまいます。
ヨーロッパ、東南アジア、中央アジアなど海外ではアメリカミズアブの養殖が盛んで、比較的文献も手に入れやすく情報が豊富にあると言えます。
アメリカミズアブは前繭段階で幼虫と生育環境が違うので、共食いリスクが無いと考えられています。
また、アメリカミズアブは明治時代に日本に入ってきており、仮に自然環境に逃げてしまっても生態系に影響を与えることは少ないと思います。
ただ、アメリカミズアブは便所ハエと呼ばれており、印象は良くないようにおもいます。
先日、地方の畑道を走っていたところ、大きすぎて収穫後放置されたサツマイモや収穫せずに放置されたにんじんなどがありました。
また、籾殻も積み上がっていました。
次期にまとめて耕し肥料にするのだと思います。
農業にも鶏糞、牛糞、魚粉などの動物性タンパク質を肥料として利用しています。
そこで、放棄された作物をエサとして幼虫を養殖し、排泄物や脱皮ガラと共に農業用肥料とするのはいかがでしょうか。
エサについた土なども処理する必要がありませんし、幼虫とfrassを分ける作業もいりません。
まとめてペレットに加工すれば作業は終了します。
費用対効果を検討する必要はありますが、ひとつのアイディアとして面白いと思います。