アクアハイポニクスってご存じですか?
魚の排泄物を発酵させた液体肥料で野菜を栽培し、養分が少なくなった水で魚を養殖する水循環型の農法です。
魚と野菜が同じ環境で栽培・養殖できるので空間利用率が非常に高く、野菜の肥料も不要で経済効率も高いのが特徴です。
養殖する魚としては、チョウザメ、ティラピア、ナマズ、ドジョウ、マスなど多岐にわたります。
一部ではヒラメの養殖も個々見られているようです。
ここでも安価な魚の飼料が必要で、昆虫タンパク質の有用性が注目されるかもしれません。

飼料用タンパク質としての昆虫養殖の勉強をしています
アクアハイポニクスってご存じですか?
魚の排泄物を発酵させた液体肥料で野菜を栽培し、養分が少なくなった水で魚を養殖する水循環型の農法です。
魚と野菜が同じ環境で栽培・養殖できるので空間利用率が非常に高く、野菜の肥料も不要で経済効率も高いのが特徴です。
養殖する魚としては、チョウザメ、ティラピア、ナマズ、ドジョウ、マスなど多岐にわたります。
一部ではヒラメの養殖も個々見られているようです。
ここでも安価な魚の飼料が必要で、昆虫タンパク質の有用性が注目されるかもしれません。
今年の3月に都内で「昆虫タンパクを含んだ飼料で養殖されたブリ」の試験販売がされていました。
期間限定だったようですが今後も継続販売をして頂けると、昆虫タンパクの認知度が広がると思います。
あとは、価格が手頃なら嬉しいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FFAN2wqJZWY
飼料用として養殖される昆虫ですが、取れるものは3つあります。
「昆虫粉」「フラス(糞や抜け殻)」そして「油脂」です。
油脂は動物由来で希少な油脂を含んでおり、海外では化粧品の材料としても使用されています。
もちろん油ですので、燃やして燃料とすることも出来ます。
宮崎の新興スーパーワーム、昆虫由来バイオ燃料量産 2.8億円調達
バイオ燃料スタートアップのスーパーワーム(宮崎県西都市)は、甲虫の幼虫を原料にした昆虫由来のバイオ燃料を2026年に量産する。生産設備の増強などに充てるため、第三者割当増資で2億8000万円を調達した。重油や軽油に代わる環境負荷を抑えた産業用燃料としての需要を見込み、国内外の燃料卸企業などに売り込む。
パンガシウス(学名:Pangasianodon hypophthalmus)は、メコン川原産の淡水ナマズの一種で、ベトナムを中心に大規模な養殖が行われています。その食性は雑食性で、野生下では小魚、水生昆虫、植物の残骸などを食べます。養殖においては、主に植物性の飼料が用いられ、魚粉の使用量は比較的少ないことが特徴です。
低価格と高タンパク低脂質という栄養価の高さから、加工食品や外食産業で幅広く利用され、経済的なメリットが大きい魚種です。日本への輸入量も増加傾向にあります。
近年、世界的なタンパク質需要の高まりと環境負荷への懸念から、持続可能な食料生産の重要性が増しています。その中で、安価で成長が早く、骨や臭みが少ないことから「白身魚の優等生」として注目されるパンガシウスの養殖と、その飼料における新たな選択肢としてのアメリカミズアブが注目を集めています。
日本ではくら寿司さまがネタとして提供していますので、是非食べてみてください
季節も春めいてきて、今年もミズアブの養殖に挑戦しようと思っています。
最近では様々なメディアで報じられることが目に付くようになりましたが、生ゴミなどを活用してミズアブやミルワームの養殖をする大学や研究施設が増えています。
今回は読売新聞オンラインに掲載されていた記事をご紹介いたします。
山形大学の佐藤准教授は、アメリカミズアブの幼虫に給食センターなどの生ゴミを食べさせ、そのフンを農作物の肥料にする研究に取り組んでいます。幼虫は生ゴミを2週間程度で食べ尽くし、高タンパクなため家畜の餌にもなります。フンは窒素、リン、カリウムを豊富に含み、化学肥料と同等の効果が確認されています。
この取り組みは、生ゴミの削減、焼却による二酸化炭素排出量の削減、そして資源の循環に貢献しています。荘内病院や庄内農業高校と連携し、病院の生ゴミを幼虫が食べ、そのフンで高校生が栽培したジャガイモが病院の食材として利用されるなどの事例も生まれています。
今年3月からは、フンから作られた肥料「はえっぺ」の試験販売も開始されました。佐藤准教授は、価値を付けることで生ゴミが資源となり、地域経済の発展にも繋がることを期待しています。
ハエ幼虫に生ゴミ食べさせ、フンを農作物肥料に…「価値付けられればゴミではなくなる」
最近では飼料用の昆虫養殖が盛んになっています。
サーモンの陸上養殖に進出する企業が増えており、それに伴い飼料としての魚粉の消費や価格が製造コストを押し上げていることが原因と思われます。
今回は福井大学の方がベンチャーを作られたようです。
ミルワームの養殖に取り組まれるようです。
試算によると環境が整えば魚粉の8割の価格で製造できるとのことですので、養殖業の方のお力になりそうですね。
以下引用--------------
サーモンの養殖で飼料に使う魚粉が高騰する中、大学生が注目したのは虫の幼虫です。栄養価が高くナッツのような香りも楽しめるサーモンの新ブランド立ち上げに向け、新たな飼料を開発し、試験養殖を始めます。
県立大学4年生の村上裕哉さんが今年1月に立ち上げたベンチャー企業「sa‐mo(サーモ)」。淡水養殖場で育てるサーモンの飼料を製造・販売する企業です。
サーモンの養殖で主に用いられるのは魚粉を原料とする飼料ですが、その価格は15年前と比べ、およそ2.4倍に高騰しています。
そこで村上さんが注目したのが…。 ■県立大学4年生 村上裕哉さん 「僕たちが使う餌は”ミルワーム”と言われる虫になります。
これを粉末にして、養殖場で使われている魚粉の代わりに使う。脂の成分がナッツに近い成分を含んでいるので、似たような脂が魚の青臭さを消してくれる」
ミルワームは、魚粉に匹敵するほど高たんぱくで栄養価が高く、飼料に加工する仕組みが整えば、魚粉のおよそ8割の価格で製造できるということです。
村上さんは4月から勝山市の養殖場で、この飼料を使ったサーモンの試験飼育を始めることにしていて、2年後を目標に、生ハムなどの加工に適したサーモンの新ブランドの立ち上げを目指します。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c9e57ab4c2998138b4d744d24ca9515b79efaa1
国立研究法人 水産研究・教育機構が「昆虫餌で育てた魚の味は??」というイベントを開催されました。
令和7年2月1日-2日にかけて葛西臨海水族館で行われたようです。
イベントの内容はトークイベントと「アメリカミズアブで育てたマダイの唐揚げの試食会」だったようです。
美味しい唐揚げだったようですね。
天然のサバ類が資源量悪化で漁獲制限がかかるようです。
参照記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/efa9538b1b90a840dae3af7d8b0c1f456f9884c6
公開されている日本周辺のサバ類の漁獲量のデータでは、例えば、マサバ(太平洋系群)の漁獲量は、1978年に約120.7万トンのピークを迎えた後、1990~1991年には約3万トンまで減少し、その後増減を繰り返し、2022年には約9.5万トンとなっています。
技術の開発により、サバは完全養殖技術の確立により、陸上養殖も可能になりつつあります。
それに伴い飼料中の魚粉の増加も想定されます。
魚粉価格も高止まりしており、虫粉のニーズが高まると想定されます。
このようなニュースがありました。
水産業で餌代は全体の事業費の6-7割と言われています。
エサの半分はカタクチイワシなどから作られる魚粉です。
近年カタクチイワシの漁獲上限に達しておりこれ以上、天然資源に頼るのは難しい状況です
また、陸上養殖などの技術の発展で飼料の需要が急増し、それに伴いカタクチイワシや飼料の需要が増大しています。
魚粉の半分でも虫粉に置き換えられれば、餌代の上昇も抑えられると思いますが、まだまだ技術的なハードルが高いようです。
以下引用
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e1a2c1b702a20443a28dafceae21568e17a3b33
東京商工リサーチによりますと、愛媛県愛南町の魚類養殖「清水海産」が20日、松山地裁から破産開始決定を受けたということです。 同社は1972年の創業でハマチやチダイなどの養殖を行い、地元漁協や水産会社に販路を形成していましたが、2004年ごろにハマチが大量死したことからチダイのみに変更、2013年9月期には3億5000万円の売り上げを計上していました。 近年は2億円台で推移していましたが、2022年9月期は相場の落ち込みもあり1億5800万円にまで縮小、翌2023年9月期には逆に相場上昇で3億2000万円に伸ばしていました。 しかし、従来から収益は低調に推移していたとみられ、さらにエサ代・燃料価格の高騰で資金繰りがひっ迫し今回の事態となったということです。 負債総額は約5億4800万円だということです。
海外では昆虫の養殖はビジネスの一環として比較的認知されているようです。
特に発展途上国では、廃棄される食糧などを利用してアメリカミズアブの養殖は盛んなようです。
そこで始めて行う人向けの情報教材もいくつかあります。
無料の動画としてはYouotubeがお勧めででBSFやBlack Solder Flyなど検索すると多くの動画が見られます。ですが、玉石混合で情報を整理されているとはなかなか言いがたいのが現状です。
特に採卵の環境となると手軽に行うには環境を整えるのが難しいように思えます。
今回ご紹介するのは幼虫の肥育からサナギの収穫、成虫の生育環境から採卵までセットになっているものになります。
有料教材にはなりますが、一度にまとまった情報が入手出来るので、挑戦したい方には良いかと思います。
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