平成23年の農林水産省の報告では消費される魚の19%は養殖魚で、真鯛やブリは半分以上が養殖となっています。
世界に目を向けてい見ると、2010年のFAOの報告では食用として6000万tの魚が消費され、そのうち養殖は46%となってます。
また、水産物の未利用資源は3%のみと推定されており、天然の漁獲量をふやす余裕はなさそうです。
世界的な魚消費量の増加も見込まれており2030年には4000万tの需要増が見込まれており、需要に応える方法は養殖しか無いようです。
海面養殖には養殖に適した場所、季節、天候、災害などの影響、海水汚染などの管理面の問題など養殖範囲をふやすのも簡単ではないようです。
そこで陸上養殖が注目されています。
様式としては大きく2つにわけられ、「かけ流し式」と「閉鎖循環式」があります。
かけ流し式は海からポンプでとりいれた海水を陸上養殖に利用して、また海に戻すやり方です。
閉鎖循環式はその名前の通り、海水を濾過しながら循環させる方式です。
陸上養殖ではヒラメ、トラフグ、車エビ、アワビ類が壅塞されているようです。
閉鎖循環方式は完全に管理が可能で、かけ流し式と比較し多くのメリットがあります。
最近では、新規に参入する事業者も多いようです。
いずれにしても、養殖魚のエサとなる魚粉の漁獲量も上限に達しており、昆虫養殖による飼料用タンパク質の確保も必要と考えられます。
陸上養殖勉強会のとりまとめについて
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sanki/pdf/251010si1.pdf