魚粉はカタクチイワシを圧搾した固形成分を乾燥させて作ります。
魚粉は魚や養鶏などの飼料のタンパク源として利用されることが多く、魚の養殖用飼料に50%、養鶏用の飼料に10%程度含まれています。
ですが、カタクチイワシの漁獲量が上限となり、また、サーモンなどの魚の養殖も世界中で盛んになっており、魚粉価格はここ20年で4倍近く高騰しています。
具体的には1tあたり20万円と非常に高価な資源となっています。
そこで魚粉の代わりとして養殖した昆虫タンパク質を利用することが注目されています。
アメリカミズアブの幼虫ですが乾燥重量あたり50-60%ほどのタンパク質が含まれており高タンパクな原料として活用することが可能です。
昆虫養殖用の餌としてはほとんどの有機物質を分解できるので、昆虫の餌に困ることはありません。
海外では魚粉の代わりに積極的に昆虫が利用されており、魚、にわとり、ぶたなどの養殖用飼料として活用されています。