季節も春めいてきて、今年もミズアブの養殖に挑戦しようと思っています。
最近では様々なメディアで報じられることが目に付くようになりましたが、生ゴミなどを活用してミズアブやミルワームの養殖をする大学や研究施設が増えています。
今回は読売新聞オンラインに掲載されていた記事をご紹介いたします。
山形大学の佐藤准教授は、アメリカミズアブの幼虫に給食センターなどの生ゴミを食べさせ、そのフンを農作物の肥料にする研究に取り組んでいます。幼虫は生ゴミを2週間程度で食べ尽くし、高タンパクなため家畜の餌にもなります。フンは窒素、リン、カリウムを豊富に含み、化学肥料と同等の効果が確認されています。
この取り組みは、生ゴミの削減、焼却による二酸化炭素排出量の削減、そして資源の循環に貢献しています。荘内病院や庄内農業高校と連携し、病院の生ゴミを幼虫が食べ、そのフンで高校生が栽培したジャガイモが病院の食材として利用されるなどの事例も生まれています。
今年3月からは、フンから作られた肥料「はえっぺ」の試験販売も開始されました。佐藤准教授は、価値を付けることで生ゴミが資源となり、地域経済の発展にも繋がることを期待しています。
ハエ幼虫に生ゴミ食べさせ、フンを農作物肥料に…「価値付けられればゴミではなくなる」